Traditional on the Ice

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25 2016

Eddystoneを試してみる

IMG_9138.png
Google の Bluetooth Low Energy(BLE) のビーコン規格 Eddystone を触ってみました。
Macbook Pro をビーコンの発信機代わりに、 iPhone を受信機にしています。

セットアップは下記のサイトを参考にしました。
node-eddystone-beacon のインストール時に、 xcode のコマンドラインツールのインストールを要求された以外は、記載の手順で問題なく動きました。

たった2行!最も簡単にeddystoneでURLを送信する方法 - kpkpkp@Qiita

Eddystone は直接 URL を送れるというのが、 iBeacon にはない特徴ですので、やってみたのは「単純に URL を発信する」「複数の URL を切り替えて発信する」という2つのテストです。
そのため、使用した送出フレームタイプは Eddystone-URL です。別の送出フレームタイプ Eddystone-UID を使えば iBeacon 的なビーコンIDに応じたサービスも組めるようです。
1. 単純な URL 発信
URLを送るのは非常に簡単です。こんな感じに書けばOK。

eddy-stone-sample.js
function EddyStoneURL(){
"use strict";
var EddyStoneBeacon = require('eddystone-beacon');
EddyStoneBeacon.advertiseUrl('http://www.yahoo.co.jp');
}

EddyStoneURL();
実行はターミナルで
node eddy-stone-sample.js
とやるだけ。

iOS の通知センターに Chrome (ver44 以降) を登録しておけば、通知センターを開いた際に、ビーコンの信号をスキャンします。但し、初回スキャン時のみ、フィジカルウェブの機能を使うか否かの確認が入ります。

IMG_9137.png IMG_9138.png IMG_9139.png

上記の例では、 Yahoo! JAPAN のページヘの URL を受信しており、そのまま Chrome で当該サイトを開けています。
これが Eddystone-URL の基本的な使い方で、例えばバス停に設置したビーコンにバスロケーションシステムの URL を設定しておき、バス停で通知センターを開くと次のバスがどこまで来ているのか見ることができるなど、リアルな場所に URL を紐付けるサービスが可能になると思います。

2. 複数の URL を切り替えて発信
次に、発信する URL を一定時間ごとに切り替えてみました。

eddy-stone-sample2.js
var global_count = 0;

function EddyStoneURL(){
"use strict";

var EddyStoneBeacon = require('eddystone-beacon');
var url_array = ["http://www.google.co.jp", "http://www.yahoo.co.jp","http://www.msn.com"];

EddyStoneBeacon.advertiseUrl(url_array[global_count]);
console.log('url' + global_count + ' advertising...');

if(global_count < 2){
global_count++;
} else {
global_count = 0;
}
}

setInterval(EddyStoneURL,1000);
関数 EddyStoneURL() では、3つの URL を global_count をインクリメントすることで切り替えています。この関数を setInterval() を使って 1000msec 毎に呼ぶことで、1秒毎に発信される URL が変わるという実装です。

同じく実行は、ターミナルで
node eddy-stone-sample2.js
とやるだけ。

IMG_9140.png IMG_9141.png

通知センターを開くと、 3つの URL を受信できているのがわかります。最初のスクリーンショットにあるように、3つめ以降の要素は「その他の結果を表示」という項目にまとめられるようです。その文字をタップすると2枚目のスクリーンショットの状態になります。
通知センターを開くタイミングによっては2つしか受信できないことも。

感想
「URL が直接送れるので、アプリを新たにインストールしなくても使える」という iBeacon に対する優位性の観点で語られることが多い Eddystone-URL ですが、使ってみたところでは、そう簡単なものでも無いなという感想を持ちました。

アプリのインストール不要という点は android ユーザにとっては確かにそうですが、 iPhone ユーザにとっては Chrome をインストールしなくてはならないため、決定的な魅力にはならないと思います。また、通知センターを開いた時しかスキャンしない(少なくともそのように見えました。)ため、ユーザに特定の場所に行ったら通知センターを開くという行動を起こしてもらわなければなりません。少なくとも私の場合は、Chrome ユーザではありませんでしたし、通知センターも使っていないのでなかなか生活習慣に組み込むのは難しいなという印象です。

整理すると、iPhone ユーザに Eddystone-URL ベースのサービスを使ってもらうには下記のフローになります。
  • Chrome をインストールしてもらう。
  • Chrome を通知センターに登録しておいてもらう。
  • サービスを提供している場所で、通知センターを開いてもらう。

一方で、iBeaconベースでのサービスはこんなフローです。
  • 事前にアプリをダウンロードしてもらう
  • 特定の場所に来たら、Push 通知
  • 通知からアプリ、Webを開いてもらう。


この2つを比較すると、どちらがハードルが高いかは微妙なところです。
また、「その場で通知センターを開かなければならない」というのが広告・クーポン系コンテンツでは地味に痛い。Push 通知であればその場でユーザが気づかなくても、後で見てもらえるチャンスがあります。

皆が Chrome の通知センターを開くことが当たり前の世の中になれば、サービス効果も高いと思います。しかしながら、現状はそうではないので、強烈なキラーコンテンツ出てこないと、鶏と卵の状態から抜け出せずに普及しないというシナリオもあるのではないでしょうか。

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